−2nd Phase〈第2段階〉を迎えた、神奈川県立神奈川総合高等学校の“学び”宣言−
神奈川県立神奈川総合高等学校 校 長 諏訪部 泰樹
昨年度1年間を振り返りますと、まさに動きの激しい時代性のただ中で、ダイナミズムを伴う多様な教育実践が積み上げられた、という思いが胸郭を巡ります。それは言うまでもなく、一人ひとりの学習者(生徒)が、実に多彩なパフォーマンスを呈しながら明確な「発言」を発し、また自己設定した目標の管理・追究の姿勢のもと、旺盛な自己教育力が発現されたこと、その弛まぬ「実践力」そのものに拠る所が大きいと捉えています。
本校の1年間の教育実践は、開校以来定められている「教育目標」を着実に継承発展させ、時代の変容と方向性を明確に捉えながら設定される、毎年度の「学校目標」を教育実践の核として、限りなく上昇する“虹色のスパイラル”の形状を示しながら、時に厳しく検証し、時に貴重な教育実践とその成果として着実に積み上げられ、広く県民に広報されています。
例えば、昨年6月の県高校総体競泳女子200b背泳で、見事本県を3連覇した飯沼沙織さんの雄姿が、神奈川新聞2007[平成19]年6月24日朝刊の紙面を大きく飾っています。因みに、新聞紙面には、大きく水を掻く左手が真っ直ぐ伸びる写真の脇に、次のようなコメントが掲載されていました。
「ゴール板をたたくと、2度、3度と左腕を掲げてガッツポーズ。女子200b背泳ぎで飯沼沙織(神奈川総合高校)が3連覇を達成した。」中でも着目したいのは、彼女が苦しい練習の折々に書き綴りためた「作戦ノート」の存在である。(同様に新聞紙面では)「練習メニュー、タイム、反省点などをメモする「作戦ノート」。その中で、目標は「17秒台」と記していた。これまでのベストは2分18秒07。一気に壁を突き抜けた。」(そして彼女は更に取材に際して次のようにコメントを発しています。)
「目標は全国入賞と15秒台。これからが本当の勝負。3連覇といって、浮かれてはいられない。」
【神奈川新聞2007[平成19]年6月24日(日)朝刊】
着目したいのは、彼女が設定した目標そのものと目標管理への強い意志の発現です。本格的に背泳ぎを始めた年齢が7歳、その当時からレース後半の泳ぎに絶対の自信を持っていた彼女は、自分自身の目標を常に明確に設定し、日々苦しい練習に耐えてきたのです。そして、ひとつの目標達成を果たした彼女が、最も信頼し最も感謝しているのは、顧問の先生やコーチはもとより、何時も一緒に励まし合った先輩、同輩後輩であり、互いの目標達成を支えあうことができた仲間です、と話してくれました。現在早稲田大学の体育会水泳部に所属し、大学プールで、更なる飛躍を期して泳ぎ続ける飯沼沙織さんの、ゴールに真っ直ぐ伸びる左腕は、今も水に輝いています。
今年の1月23日(水)の朝日新聞朝刊“キラリ”欄に、この3月本校を卒業した吉田晃一君が特集されました。内容は、神奈川大学が全国の高校生を対象に毎年実施している、第6回「理科・科学論文大賞」の優秀賞受賞者が、かの吉田晃一君であり、そのインタビューでした。
応募論文題は『アミノ酸合成−生命の起源をたどる−』で、彼は、本校の特色ある教育システムの一環である〈テーマ学習TU〉〈テーマ研究〉で3年間この研究に没頭し、その成果を自ら発表することで栄えある《優秀賞受賞》に輝いたのでした。
朝日新聞の“キラリ”欄には、彼の注目すべき仮説や研究姿勢が記載されていて興味深いので、ここで再掲してみようと思います。
「フラスコの中で、原始の大気を模したガスから蛋白質のもとになるアミノ酸をつくることに成功した約50年前の〈ユーリーとミラーの実験〉をお金のかからない装置で再現できないか、3年間かけて取り組んだ。同じ装置は特注のため100万円以上かかる。吉田さんは校内にある三角フラスコやバーナーなどを代用し、買ったのは火花を飛ばすために使ったラケット型の電気蚊取り器だけだ。費用は1500円で済んだ。」
【朝日新聞2008[平成20]年1月23日(水)朝刊】
注目したいのは、彼の徹底した創意工夫の足跡です。本校の入学年次には、かなりハードな〈テーマ学習T〉があり、後年次が進むにつれて〈テーマ学習U〉〈テーマ研究〉があります。在籍学習者(生徒)は3年間を見据え見通した「研究テーマ」の設定に腐心します。そのため毎年7月に、学校をあげて盛大に開催される、卒業年次生による『テーマ研究発表会』に於いて、自身が考察し設定しようとするテーマ発表のフィールドそのものをつぶさに視察しながら、自らのテーマを追究するのです。そうしたテーマ設定が、新入生にはかなりハードな作業であり、10階建ての校舎を上下に行き交うエレベーターの中でも、その時期はなりふり構わず友人たちと話し込んでいる姿を度々目撃するのが常です。
吉田晃一君は、自らの研究テーマを探求する際、とことん自らに拘(こだわ)ると共に身近な学習空間・生活空間に着眼し、旺盛なチャレンジ精神と失敗を畏れない大胆な仮説、加えて学びのシステムとして本校に位置付いている「テーマ研究」に主体的に関わり続けました。その着眼点と創意工夫の集積の結果、更には自分自身への飽くなき拘(こだわ)りをもってこそ、《全国高校生理科・科学論文大賞・優秀賞》に自らを輝かせることができたと指摘できます。
朝日新聞“キラリ”欄では、彼自身がさらに言葉を繋いでいます。
「着眼から実験装置の設計、具体的な器材選びを経て、昨年6月にいよいよ実験。〈吉田特製装置〉の中で、見事にアミノ酸が生成された。『できたらいいな、ぐらいの気持ちだったけど、成功して本当にうれしかった。将来は科学者になりたい。』
彼自身が切り開いた自らの進路は、彼以外の何者にも意味を持たないと共に、彼固有の有能なスキルとアビリティはもとより、堅固な志向性や創造性をもって、彼自身の将来をも見据え得る展望を示しています。その意味では、人生は〈自身の生き方に係る仮説の設定〉と〈自らが挑む実験〉の連続かもしれません。
そんな思いを鮮明にしながら、この3月の卒業証書授与式で、「(“科学者、がんばれ!”と、私は胸の中で小さく言葉を発しながら)卒業証書 吉田晃一」と彼の眼を凝視して、ゆっくりと大きな声で卒業証書を読み上げました。
因みに、第6回《全国高校生理科・科学論文大賞》の上位には、京都市立堀川高等学校の生徒諸君の複数の研究論文が入賞を果たしています。京都市立堀川高等学校は、本校が〈テーマ学習TU〉〈テーマ研究〉を所謂「総合的な学習の時間」で対応させているのに比して、学校設定科目として、例えば科目「探求基礎」等で対応し研究に勤しんでいます。かつて互いに学校を訪問し、教育課程(カリキュラム)研究などをした高等学校同士であり、今回入賞した複数の研究成果−とりわけ、大賞を受賞した『京都市における降水の化学分析−降水の汚染過程を探る−』(京都市立堀川高等学校・片所優宇美さん)をはじめ、団体奨励賞6校の内1校に該当し、さらには努力賞1編も受賞されています。
考える力をどのように学習者(生徒)に確実に身につけさせるか、−創意・工夫は、日常の生活場面や学習場面で知らずにある程度磨かれると同時に、それを創意工夫する力を伸ばすためには、意図的に丹念に練磨する〈学び〉のシステムを構築することこそが不可欠です。学習者(生徒)が自らの仮説を設定し、その仮説をベースとしながら他者の仮説に傾聴させ、殊に意見の異なるものにこそ着目させ、深く考えさせることが重要であることは言うまでもありません。
言い換えれば、「知識」を繰り返し再現するだけの学習ばかり続けていると、人として社会に存立する時、〈真に必要とする力〉が身に付かないことは自明であります。私たちが、一人ひとりの学習者(生徒)に身につけさせたい力は、やはり自分で考え、自分で解決していく力に他ならないわけですから、本校も改めて、広義の意味でのカリキュラム改革の最後として、今年度〈テーマ学習TU〉〈テーマ研究〉の改訂協議に取り組んでいます。〈テーマ研究〉の在り方が、Second Phase(第2段階)を歩み始めた、今後の“神奈総”を左右しかねない重要課題と捉えて止みません。協議とその成果にご注目ください。
こうした横溢な個性を発現する学習者(生徒)が多く在籍し、巣立っていく本校は、まさに“国際社会に共に生き共に育つ”ことを念頭に、一人ひとりの存在そのものが常に大切にされ、相互に関わり合い、啓発し合う考えが重視されています。多くの学習者(生徒)についてのエピソディックな話題を提示したいのですが、個性豊かで、自己探究心旺盛な在籍学習者(生徒)一人ひとりを紹介するには、絶対的なスペースが不足しています。また、学習者(生徒)が構成する他の組織的・主体的な活動にも、一際意義深く注目されている活動がありますので触れておきます。
先ずもって本校には所謂「生徒会」組織がありません。開校以来〈協議会〉方式が受け継がれ、(1)クラブ局(2)行事局(3)新規局が「生徒総会」構成の下部組織として活動しています。さらに(1)クラブ局のもとには〈クラブ局ヘルパー〉〈部・同好会代表者会議:部・同好会〉が組織され、(2)行事局のもとには〈各実行委員会〉〈事後処理委員会〉〈行事局ヘルパー〉、(3)新規局のもとには〈新規局ヘルパー〉配され、他に〈選挙管理委員会〉〈よい子会議〉〈エコ局〉などが組織化され活発な活動が展開されています。そうした生徒組織構成を背景として、学習者(生徒)の主体的な取り組みが4月以降様々な形で遂行されているのが現状です。何事も学習者(生徒)諸君の意志を尊重し、その責任遂行のもとに様々な活動が展開されているのが頼もしい限りです。
前期の行事に限定しても、学習者(生徒)の主体的参加が問われるものとして、4月の「新入生歓迎会」「生徒総会」、5月の「新入生宿泊オリエンテーション」「個別校外LHR」「スポーツ大会」、6月開催の「カレッジセミナー」「エキスパートレクチャー(人文科学フィールド)、7月の「プロフェッショナルトーク」「エキスパートレクチャー(自然科学フィールド)」「かなそう協議会」、8月から順次展開される〈海外パートナー校交流〉と、9月に開催予定されている“文化祭〈翔鴎祭〉”に到るまで、前期だけでも多様な取り組みが展開されています。学校側は一緒に計画を支援し、共に活動する姿勢を堅持していますが、あくまで学習者(生徒)の主体的な取り組み姿勢が厳として問われ続けています。
後期も旺盛な学習者(生徒)の活動が窺えます。一例を挙げますと、2月に校外で開催され、今年で9回目を迎える「ワンコイン・コンサート」は単なるコンサートではなく、有志組織で永年継続されている組織で、ネパールの小学校教育を支援し続けている意義深い活動です。同時にフェア・トレードを強力に推進する、国際的な課題に挑戦する学習者(生徒)の意志の反映された取り組みで、内外から高い評価を得ています。また、3月の「環境シンポジウム」にも、本校で代々継承された「環境課題への主体的な取り組み」を自らに問いかけ続ける精神が受け継がれ、大きな活動成果が刻まれてあります。紙面の都合から、詳細は他の紹介ページに譲ります。
ここで、文中で“生徒”と記載せず「学習者(生徒)」と記載している理由を述べておきましょう。
本校では、授業者(教員)と学習者(生徒)が、開校以来の教育のポリシーを共通理解し、それを継承するために、生徒のことを“学習者”と呼称し、教室のことを“学習室”と呼称しています。また、その“学習室”には時を刻む時計が存在しません。「教育目標」にありますとおり、共に学ぶ精神の発現があり、学びそのものに、「授業者(教員)」も「学習者(生徒)」も責任を持つことが求められて止みません。
唐突ですが、今年度に入っての5月、中華人民共和国上海に在る3大学から、日本国の、我が神奈川県立神奈川総合高等学校に対して《推薦入学受け入れ対象校》としての指名がありました。これは、本校の卒業年次生を対象とした海外の大学からの、校長推薦に基づく《推薦入学》のことです。
推薦対象校として指名してきた3大学は、次の各大学です。
| (1) 復旦大学 | 所在:中華人民共和国上海市 |
| (2) 上海外国語大学 | 所在:中華人民共和国上海市 |
| (3) 華東師範大学 | 所在:中華人民共和国上海市 |
それぞれ中華人民共和国、上海市教育委員会が受け入れ責任組織であり、海外の優秀な学生の推薦募集を諸外国に実施する、と捉えて一向に構いません。
ご案内のとおり本校は、我が国を代表して国際(交流)教育をリードする高等学校で、現在6ケ国8校とアグリーメント(交流協定書)を締結し、多彩なプログラムのもと国際教育を推進しています。そうした教育実践を背景として、大きな教育成果を修めている本校に対して、その成果に基づいた最初の“親書”が中華人民共和国上海市教育委員会から寄せられたものと捉えています。現在被推薦者を選考中であり、被推薦者にはそれぞれの大学の4ケ年の授業料が免除される特典が与えられ、学習環境も整えられていて、本県はもとより、我が国を代表する“国際高校”として名誉あることと受け止めています。因みに「復旦大学」は、我が国では独立行政法人京都大学と同位ランクの大学で、中国でも指折りの国立大学であるとのこと、被推薦学習者(生徒)の今後の活躍が大いに期待されるところです。さらに、中国語をはじめ6ケ国語を学習し修得できる本校の教育課程(カリキュラム)において、応分の努力を為し得た学習者(生徒)は、何も国内の大学にかかわらず、卒業と同時に永い歴史と学校文化を有する海外の大学進学を、今以上に積極的に考えてもよい、考えるべきであるとも捉えています。
そうした本校は、ご承知のとおり、〈個性化コース〉と〈国際文化コース〉を教育課程(カリキュラム)上に配し、それぞれの教科学習指導はもとより、広義の意味での教育課程(カリキュラム)を柔軟で魅力的に編成すると共に、様々な教育実践を深化させるための“教育システム”を立ち上げています。
そのひとつが〈パートナー校交流〉です。現在アメリカ・フランス・イギリス・スペイン・中華人民共和国・大韓民国の6ケ国8校と「アグリーメント(教育交流協定)」を結び、殊にイギリスは〈プレスデールS〉〈レディマナーズS〉、中華人民共和国には〈天津外国語学院附属外国語学校〉〈長春外国語学校〉の2校があり、多様な生活文化を持つ国々との教育交流が大きな教育成果と共に継続され、発展充実されています。非公式ですが、現在ドイツ共和国・タイ・マレーシアの各国が、本校との教育交流を望んでいて、殊にタイ国立ボディデェチャースクールは、タイでトップクラスの長い歴史を誇る伝統校とのこと、カリキュラムも充実されていて、今秋校長先生、副校長先生はじめ先生方が本校を訪問する予定となっていて、対応が急がれています。
また、つい先頃新聞紙上を賑わせましたが、大韓民国ソウル市の衛星都市城南市に所在します、本校のパートナー校佛谷高等学校との交流は、例の“竹島(韓国名独島)”の領有権問題に絡んで本年度の交流中止が余儀なくされました。しかしながら、参加予定であった学習者(生徒)20名は、この機会に学習を積んできた大韓民国の歴史風土、生活文化をまとめて、この“竹島問題”に積極的に関わり、来る9月の文化祭“翔鴎祭”での研究発表に発展させることを決め、鋭意取り組んでいるところです。
私は、こうした学習者(生徒)の、〈学び〉への創造とその主体性の発現に誇りを抱いています。
総じて、本校に在籍する一人ひとりの学習者(生徒)は、〈学び〉を授けられる主体としてでなく、自らを〈学びの主体〉として位置付けるとともに、学習者個々には「教育目標」に謳われる〈主体的に学ぶ〉姿勢が堅固に定着されています。先述した〈吉田晃一君〉はもとより、〈飯島沙織さん〉の「テーマ研究」も水泳を対象とした“スポーツ科学に関わる研究”が積み重ねられ、まさに本校に学んだ“一挙手一投足”そのものが、飯島沙織さんという学習者(生徒)自身の〈学び〉であったことは言うまでもありません。
〈学び〉は、自分自身を容易に諦めない意志の表明であり、より着実に自己と遭遇することから始められ、そうして理解把握された、何物にも代え難い自己の個性や深い可能性のもと、人としての確かな〈自己実現〉が果たされるものであると考えています。本校は、そうした視点から、自分自身を見、極める力を身につける必要をこそ重要視し、またそうした〈自己実現〉への可能性を追究する方途をこそ力強く指導し、支援を惜しまぬ“学びのシステム”を着実に形成しながら、一人ひとりの学習者(生徒)を主人公とした教育実践を重ねていきます。
それでは、検証と試行(トライアル)の2ケ年を経て、学習者(生徒)の〈学び〉を保障する、自校改革の教育計画を策定した「2008(平成20)年度“Second Phase(第2段階)”」の、前進する神奈川総合高等学校の概要をお読み頂きたく、ここにご紹介します。
1995(平成7)年4月、本県初の単位制全日制普通科校として開校された本校の「教育目標」は、
生徒一人ひとりの個性の伸長を図り、主体的に学び、国際社会の中で共に生き共に育つ高い人格と心豊かな感性を備えた人間を育成する。
と、開校以来高らかに標榜され、かつそれを教育実践の誇りとして今日まで大切に継承し、一日一日の教育活動裡に刻みながら、朗らかに爽やかに本校の“学び”に邁進しています。
また「教育方針」として、以下の5点を重視し具体的な教育実践に取り組んでいます。
神奈川総合高等学校は、今年も変ることなく「第1志望進路実現校」をめざします。しかし単なる“第1志望進学実現校”ではなく、むしろ自分自身の将来を見据え、しっかりと自己と向き合う時間と空間を保障し得る学校でありたいと考えています。そのために〈柔軟な学びのシステム〉を広義のカリキュラム上に確実に配し、学習者(生徒)の真の自己実現を力強く支援します。また本校は、国籍や年齢、個性など、実に多様な学習者(生徒)が学び集う状況にあり、そのため集団の一員としての自覚と社会性を重視した〈共生・共育に基づく教育〉を進めています。従って、一人ひとりの学習者(生徒)の自覚と責任のもと、人としての在るべき生き方・在り方をも追究し続けています。謙虚に自己と向き合い続ける意志、そして自己探求と自己理解を深めながら着実に自己実現を図ること、そんな強い願いを抱きながら、自由で伸びやかな校風を堅持する神奈川総合高等学校での様々な〈学び〉を、より自在に、そしてより一層着実に深めて欲しいと念願しています。
この2008(平成20)年度は、神奈川県立神奈川総合高等学校が創立14年目にして、そのカリキュラム・マネージメントを自信を持って変革し、毅然として、自らの新しい《Second Phase(第2段階)》の教育計画・教育実践を歩み始めた記念すべき年度です。
その変革は、創立以来13年を経過した本校の、言わば正確な“ポートフォリオ(振り返り)”の具現であり、そのために、2006(平成18)年度1年をかけて“創立10年目(※実際は創立12年目)の徹底検証”を遂行し、2007(平成19)年度の“飽くなき試行(トライアル)”を経て、3つの変革を果たしました。
○後期選抜個性化コース:入試選抜受検科目
| 【従 来】 | 〈国語・数学〉2科目と他に〈英語・社会・理科〉から1科目の選択 |
| 【20年度以降】 | 〈国語・数学〉2科目と他に〈英語・社会・理科〉から2科目の選択 |
○後期選抜国際文化コース:入試選抜受検科目
| 【従 来】 | 〈国語・英語〉2科目と他に〈数学・社会・理科〉から1科目の選択 |
| 【20年度以降】 | 〈国語・英語〉2科目と他に〈数学・社会・理科〉から2科目の選択 |
《ねらい》
本校の入学者選抜は@個性化コースA国際文化コース共に、長い間その受検科目に改訂がありませんでした。因みに過去の受検者、殊に過去3ケ年の受検者の選択1科目の選択傾向を調査検討した結果次の傾向が分析されました。それは各々のコースで約8割強の受検生が、@個性化コースで英語を選択A国際文化コースでは数学を選択し受検していました。
そこで、今年度入学生(第14期生)の教育課程(カリキュラム)の改訂ポイントとして、各科13類型の学習域から、合科型5フィールド【@人文社会科学A自然科学Bスポーツ生活科学C芸術D国際文化、の各5フィールド】への学習域への改訂−即ち、13類型から5フィールドへの“学び”の保障と各科学習連携を重要ポイントとして改訂した関係から、本校に於ける学習者(生徒)の“学びの深化”を尚一層進めるため、受検生の得意とするフィールド科目、殊に人文社会科学(社会)と自然科学(理科)フィールドいずれかにか連結する力量(※興味関心)を示して欲しいとのねらいから、選択する受検科目数を増やしました。そしてそれこそが、入学後の〈テーマ研究〉の5フィールドと重層的に深く関連して、総合的な“知の創造”に連結されることに留意して欲しいと考えました。
所謂5教科5科目型ではなく、各々のコースで必ず選択する科目以外に、それぞれ「英語・社会・理科」、「数学・社会・理科」の中から2科目−即ちやや変則ながら、4教科4科目受検を強くアピールしました。受検生への負担等の協議も継続検討しましたが、本校に寄せられた県民の方々の教育ミッションを鑑み、また今後21世紀の世界を生き抜く力量やリードする力、感性豊かな人間形成をめざすため、曰く自信を持って育てたい学習者(生徒)への真摯なアピールとして改訂した経緯があります。
まさに変容発展する“神奈総のチャレンジ”そのものであり、学習者(生徒)のための高校変革(創造)を追究し続ける“神奈総のSecond Phase”第一歩そのものと言えます。
平成20年度入学生から、改訂された教育課程(カリキュラム)がオペレーションされています。改訂された教育課程(カリキュラム)のポイントを述べましょう。
本校は全日制単位制普通科校として開校以来、単位制普通科としてのカリキュラム経営に資してきました。実際の教育課程(カリキュラム)表には、〈個性化コース〉・〈国際文化コース〉共に編成された科目として、合計200科目を数えています。その内訳としては、所謂自由選択科目(フィールド科目)として110科目、集中講義・集中講座科目11科目、それに本来の必履修科目等を数えて合計200科目が配されました。そして、かつての13の類型、@文学系A社会系B環境系C数理系D科学系E健康スポーツ系F音楽系G美術系H舞台系I生活・福祉系J情報系Kバイオ系工学系L外国語・国際系を、より高い学習機能を形成するために〈5つのフィールド(学習領域)〉にまとめ、所謂「合科型学習の推進」への転換に改訂変更しました。
その改訂変更のもうひとつの意図として、本校の教育実践の柱としての〈テーマ学習T,U〉と〈テーマ研究〉の在り方の追究があり、学習者(生徒)自らが設定する研究テーマ領域の5つのフィールド(学習領域)と合致させたことが指摘できます。言うまでもなく学習者(生徒)は、自らが判断し、選択した科目を統合し、3年間を見通しながら自分自身の時間割(学び)を作成します。そうした日常的に積み上げる〈学び〉と、それらを援用しながら取り組む〈テーマ研究〉領域での〈学び〉が、そのねらいを重層化させることで、改めて学習者(生徒)個々の〈学びの充実と発展〉を期したい、というのがポイントでした。
その意味で、例えば、学習者(生徒)の設定テーマに関する指導支援者が複数いてもよい筈ですし、指導支援者自身が協業協力しながら、一人ひとりの学習者(生徒)と学び合うことの重要性を再認識したいとの考えからの出発でした。
しかしながら単位制総合学科の教育課程(カリキュラム)との違いを明確にすべきであるとか、従前従来型のカリキュラム経営に固執する意見等々もありましたが、常々学習者(生徒)に飽くなきチャレンジを志向させている本校にあって、例えば人文・社会科学フィールドで国語科と地歴公民科の教員が、創意工夫のもと合科的な発意発想で学校設定科目を科目経営してもよい訳で、今年度は一例を挙げれば、外国語科科目としての「グローバル学習」に外国語科の教員と地歴公民科の教員がTTで授業を担当し、所期のねらいを果たすべく研究に余念がありません。総じて、私たち教職員も尚一層の自己啓発に励みつつ、新たな教授内容とその指導スキルを自発的に開発すべき状況下にあります。国の改訂「学習指導要領」を待つのではなく、様々な教育的志向裡に、生きた学習者(生徒)の学習ニーズを的確に捉えた新しい〈学びの提言〉を発信すべきと考え続けています。
本校は開校以来、学習者(生徒)の主体的な教育活動を支援しつつ、多様な特別活動を継承発展させてきました。それは県下の県立高等学校にも多大な影響を付与しましたし、視点を転ずれば、学年進行制、単位制を問わず、本来的な神奈川県らしい後期中等教育のあり方を提言してきたと言っても過言ではないでしょう。学びの課題を、学校内外に積極的に求め追究する学校(生徒)文化は、他校に類を見ないものとして位置付けられてきました。
しかしながら、学習者(生徒)も教職員も、日々余りに多忙でじっくりと机に向かうことが少ない現象はあまり評価できません。そこで、私たちは、平成18、19年度の2年間をかけて、年間学校行事等の精選に挑みました。実際に改訂行事を展開している平成20年度は、改訂部分に主な視線を配しつつ、一方全体との関連を容易に看過せず教職員と学習者(生徒)の両者で凝視し、尚次年度に向けよりよい生徒活動・学校行事実践を求めて追究しています。
殊に、今年の新入生は多少驚かれたと思いますが、新年度始業式を4月2日水曜日、入学式を4月3日に実施しました。他校とは5日程早く始業しましたし、例年恒例の文化祭“翔鴎祭”の実施を2週間早めて9月開催としました。様々な理由がありますが、例えば、年間でじっくりと机に向かい〈学び〉合う時節があってもよいのでは、との意見も少なからずありました。〈教育的な刺激〉の有効性は言はずもがなですが、走りながら協議する場合より、自他に向き合い〈学習室〉での〈学び〉にじっくり取り組み続ける、2ケ月3ケ月の月日が重ねられてもよい筈です。換言すれば、立ち止まる意志が発現されて初めて、〈自他〉をより明確に捉えることができることも、きっとある筈です。
ともあれ、この1年間の取り組み改訂に学習者(生徒)の直接の意見参加も求めて、次年度平成21年度の神奈総の「教育計画(年間学校行事)」の再生が為されます。十分な傾聴はもとより、学校経営に学習者(生徒)の声々を取り入れ協議を重ねて、じっくりと“神奈総のSecond Phase”を、学習者(生徒)と共に歩み続けたいと考えています。
校内のある会議の席上、本校では一人ひとりの学習者(生徒)の「テーマ研究」こそがしっかりと上梓されれば、各教科学習領域や特別活動領域での学習者(生徒)の〈学び〉は充分形成されている、と捉えるべきとの意見が表明されて議論が白熱しました。
本校の「テーマ学習TU」「テーマ研究」は、かつて所謂〈総合的な学習の時間〉への位置付けでなかった時代には、適宜評価・評定をしていました。しかしながら、先の「学習指導要領」の改訂時に現今の位置付けがなされました。冒頭紹介した2名の学習者(生徒)に関連して言及した話題も、実は2名の「テーマ研究」に深く連動しての紹介でした。そうした背景をもとに、本校では、次に改訂されるであろう「高等学校学習指導要領」を見据えながら、その「総合的な学習の時間」の設定時間等々の課題を超えた次元で、新たな本校の「テーマ学習TU」「テーマ研究」の在り方についての議論が始まりました。
なぜ学び続けるのか、
どのように〈学び〉を深めたらよいか、
この〈学び〉を自身の将来像に着実にリンクさせるためにどうしたらよいか、
−基礎基本となる〈学び〉を根底から支える「知識」の定着こそが、新しい「知識」を確実に呼び込んで、大きく高く伸びる創意の“虹色のスパイラル”となることを、そして想像(イマジネーション)から創造(クリエーション)へ結び付けるための発展的な議論に期待してください。
本校は、平成7年4月開校された、神奈川県で初の単位制を基調とした全日制普通科高等学校です。学習者(生徒)は、自らの興味・関心、進路希望等によって学習する各科目を自己選択し、自分だけの所謂「時間割」を作成します。展開される授業では、当然ですが、クラス・年齢の異なる学習者(生徒)と共に学習しながら、単位数74単位以上を修得して卒業します。普通科高校の科目は全て必修科目として学習でき、それに加えて、本校独自のカリキュラムに配置された自由選択科目や特色ある学校独自の「学校設定科目」の数々を履修することが可能です。 因みに、本校の教育課程(カリキュラム)に配置された科目数は、多様な学習領域に200科目を配し、その内今年度改訂した教育課程(カリキュラム)上の「フィールド科目」数は実に110科目を数えています。まさに、一人ひとりの学習者(生徒)の学習ニーズに的確、適切に応えるための教育課程(カリキュラム)と言えます。
コースは、多様な科目から選択しチャレンジすることによって、持てる可能性を探り、自らの個性を発見しつつ伸ばしていくことができる〈個性化コース〉と、語学及び国際理解を深める科目を重点的に学習し、国際社会に開かれた資質や能力を十全に育てることができる〈国際文化コース〉があります。
学習形態としては、例えば「習熟度別学習」が〈英語〉〈数学〉で実施され、また社会人のための「生涯学習講座(学習セミナー)」も毎年度プログラムされるなど、それらを学習者(生徒)が主体的に受講することができ、その成果をもって単位認定されるなどの斬新な教育システムが整えられています。他に〈漢字検定〉や〈英語検定〉、〈情報処理検定〉などの成果も同様に単位認定され、加えて本校と各大学との教育交流連携として協定が締結されていて、横浜国立大学・専修大学や中央大学またテンプル大学日本校などで実際の大学の講義を受講することなども可能であり、併せてそれぞれの学習成果による単位認定が受けられます。
本校での授業は、1授業時間90分の授業が構成され、授業そのものが伝統的に「授けられる」ものではなく、自らが「学ぶ」ものとして位置付けられていて、教育目標にある〈主体的に学ぶ〉姿勢が校風として定着されています。所謂「教室」を〈学習室〉と呼び、「生徒」を〈学習者〉と呼称する開校以来の“学び”の背景には、自身に厳しい《自学自習》の精神が宿っていることは言うまでもないことです。事実、各学習室(教室)には、時間を示す時計が未だに存在しません。
在籍学習者(生徒)は、実に県下281の中学校の卒業生から構成され、それぞれに学校所在地横浜市はもとより、北は相模原市・厚木市・伊勢原市、西は小田原市・湯河原町、南は横須賀市・三浦市、そして東は横浜市・川崎市南北の各中学校区域の自宅からの通学となります。
また、海外帰国生徒募集枠入学生徒の滞在国は、アメリカ14人・中国9人・イギリス3人・オランダ・カナダ・シンガポール・フィリピン・マレーシア各2人・スペイン・ドイツ・フランス・メキシコ各1人合計41人が在籍し、在県外国人募集枠入学生徒の国籍も、中国22人をはじめ、ペルー2人・ブラジル・マレーシア・ミャンマー各1人を数え、本校が多彩で、至極自然に国際的な学習環境を維持していることが容易に理解されると思います。語学教育に自ずと力点が置かれるとともに、学習者(生徒)が、自然体で語学習得やそれを補完する生き生きとした語学文化教育などに指向性を堅持する背景が、まさにこうした学校状況にあることは指摘するまでもありません。時に、在籍学習者(生徒)が英語とスペイン語を流暢に話したり、また在県の学習者(生徒)が、どこ迄も誠実にかつ熱心に中国語と向き合ったり、触発啓発された一般の学習者(生徒)が果敢にドイツ語にチャレンジしている日常の授業の光景を見るにつけ、より構成的な学習システムを構築しながら、そうした学習者(生徒)の教育ニーズに着実に応えようとする本校教職員の姿勢も高く評価している次第です。
在県外国人学習者(生徒)をはじめ、海外帰国生徒の皆さんなどへの「日本語指導」として、日本語の学習面での遅延がある場合には、個人個人の状況を把握したきめ細かな支援としての〈個別対応授業〉も実施しています。また必要に応じて、放課後に様々な学習場面での個別指導を受講することも可能です。
総じて、学校生活・学習方法や進路などに関する質問や相談も随時受けると同時に、保護者も含めて本校パートナーズ(※他校でいうPTA)と共に、様々な課題を話し合い相談を受けるなどを目的とした、「海外帰国生・在県保護者会」が年間2回程度、計画的に開催され好評を博しています。
「個性化コース」では、先述したとおり、一人ひとりの学習者(生徒)が、自らの〈学び〉に責任を持ち、教育課程(カリキュラム)に配された200を数える多様な科目(※フィールド科目110)から、自身の将来像を見据えながら自己判断し、自らが自らにチャレンジする意志を形成するために、持てる個性の伸長や可能性の深化を極めつつ自己研鑽に勤しみます。5つの学習フィールドには、環境・情報・バイオテクノロジー・健康スポーツ・工学・福祉・舞台(プレゼンテーション)などの多様な科目設定があり、中でも本校に隣接する神奈川工業高校との授業提供から、本校の教育課程(カリキュラム)にはない住宅建築の授業も受講可能になっています。自らと厳しく向き合うことが、確かな成果を挙げています。
意欲的に“学び”にチャレンジしながら、かつ自己と素直に向き合い、大きな可能性に向けてのポテンシャルな自身の資質や能力などの開発に余念がない、たくさんの学習者(生徒)が成長しています。
「国際文化コース」では、殊に語学に関する科目の学習に重点を置き、英語はもとより、その他の語学習得にも力を注いでいます。例えば、フランス語・ドイツ語・スペイン(イスパニア)語・中国語・ハングルをネィティブ・スピーカーを交えた学習形態で学習することができます。また、外国人生徒や外国人留学生のための日本語・日本文化理解の科目も設置しながら、語学習得に必須の、異文化理解に資するための科目受講も可能としています。
将来、外国語系学部への進学や語学力を活かして国際的な活躍を期する人たちのための学習配慮も、教育課程(カリキュラム)内に充分形成されていると言っても過言ではありません。また、フランス語やスペイン語の全国スピーチ大会で、全国優勝を含め毎年優れた成績を残しています。このコースに在籍する学習者(生徒)の一際光る個性が、学習領域に於いて随所に捉えられます。
今年3月の卒業生のエピソディックな話題ですが、彼は本校在学中にフランス語準2級の資格を取得し、自身曰く「“神奈総”でフランス語が学びたくて進学してきた。」旨話していました。その彼は、概ね外国語系の大学進学をするであろうと推察していましたが、進学先が決まって話しを聞いたところ、将来は外交官を目指しているがため一橋大学法学部に進学を決めたとのことでした。まさに自身の将来像を見定めながら進路進学をすべきである、と力強く話されていた校長先生に示唆を受けたとのこと、本校での〈学び〉を深めていた一人の学習者(生徒)の将来に大いに期待するところでもあります。
外国語教育では、先述した「国際文化コース」と重複しますが、英語を中心に幅広い実践的な学習を重ねます。両コース共「オーラル・コミュニケーションT」が必修で、本校の外国語科教師陣とALT(Assistant Language Teacher)とのTT(チームティーチング)で授業展開をします。さらに学習者(生徒)は、語学学習に欠かせないペア・ワークやグループ・ワークをみっちり展開しながら、また補完科目、例えば、「ラピッドリーディング」「クリエィティブ・ライティング」「プレゼンテーション」「メディアと世界」「グローバル学習」などから、概ね10単位程度履修します。加えて、両コース共、学習者(生徒)は、第二外国語としてフランス語・ドイツ語・スペイン(イスパニア)語・中国語・ハングルの中からひとつを選択し学習を重ねます。そしてこれらの科目の学習形態は、先述したとおり、本校外国語科の先生とネィティブの先生のTT(チームティーチング)の形態か、もしくはネィティブの先生単独で学習することになります。総じて、将来外国語系学部への進学や国際的な視点から語学力を活かしての就業を考えている学習者(生徒)にとって、〈魅力ある外国語教育〉が展開されていると自負しています。
学習者(生徒)は総じて、海外帰国生徒、在県外国人生徒や諸外国からの留学生とごく自然に学校生活を過ごすことにより、様々な諸外国の文化を理解し、尊重すべき豊かな国際性を身に付けていると言えます。学習者(生徒)は、本校が「国際交流パートナー校」として提携している各国パートナー校への国際交流プログラムに参加することができます。そのパートナー校は、アメリカ・イギリス・中国・フランス・スペイン・韓国の6ケ国に8校あり、概ね2週間各国のホストファミリーの家々にホームステイしながら現地の学校に通学し、語学研修や国際感覚を深める交流に参加します。一方各パートナー校の生徒を本校へ受け入れ、我が国の生活文化や日本語の研修に勤しむプログラムを持ち、お互いの国の文化や歴史、各々の言語研修などに大きな成果をあげています。特にイギリスや中国のパートナー校交流校は、本県では他に例を見ず、なべて世界6ケ国とのパートナー校教育交流プログラムを堅持しながら、学習者(生徒)の主体性を軸とした、生きた国際交流プログラムを発展継承していることは特筆すべきものであり、内外から高い評価を獲得しています。
昨年7月に実施した、イギリスのレディマナーズ校と本校の教育交流は、校内での教育交流はもとより、本校とのジョイント・カリキュラムを編成して「平和教育プログラム」を両校で協同デザインし、イギリスの生徒と本校生が共に被爆地広島市を訪問し、地球規模での〈平和〉の在り方等を追究する教育プログラムを実践し、大きな反響と教育的な成果を挙げました。またこの教育企画を推進するに当たり、「ブリティッシュ・カウンシル(ジャパン本部:東京都新宿区神楽坂)」の絶大な支援を受けましたことを、この場を借りて報告すると同時に、深く感謝申し上げる次第です。21世紀を担うイギリスと日本の高校生が、国境を超えてヒューマン・スピリットの在り方を考察しながらの交流ができたことに、平和への大きな希望と人としての生き方を貫く深い意義を託したいと考えて止みません。
また、昨年度平成20年3月には、5ケ国イギリス・フランス・スペイン・アメリカ・中華人民共和国(大韓民国は昨年8月実施)の6校とパートナー校交流を実現させ、大きな教育成果を得ました。
今年度平成20年度は、10月にイギリスのプレスデール校から生徒諸君を迎え入れ、また来年2月にはフランス・サントアニュス校から生徒を迎え入れ、語学研修をはじめ様々な国際交流を重ね、本校からは来年3月にフランス・イギリス・(※中国)との交流計画を実施する予定です。受け入れ、訪問共に各学習者(生徒)の事前学習ガ積み重ねられ、そうした学習に対する柔らかな感性の広がりやダイナミックな行動計画裡にこそ、本来の国際教育交流の目的が鮮明に刻まれてあることは確かです。
単位制高等学校の特色のひとつとして挙げられるのは、所謂「学年進行制」の学校と異なり、毎朝夕のSHRがないことです。週1度毎週木曜日にHRの時間が設定されていて、ホームルームクラスとしての活動がなされます。1ホームルームクラス25名程度の少人数での活動が形成され、各年次毎に9クラス編成されています。週間毎の諸伝達や学校行事へのクラスの取り組みはもとより、様々な活動がHRとして展開される時間と空間であるわけです。そうしたホームルームクラスは、個性化コース・国際文化コースの枠をはずして、一般生・帰国生・在県外国人生、中途退学生共々が所属しています。各ホームルームクラスでは、それぞれの立場やお互いを尊重し合い、各自の目的に応じながら“学び”はもとより様々な活動を展開し、人間としての人格を認め合う感性を重視しながら、朗らかにまた着実に自己探求や人間関係を大切にした活動が営まれています。
本校に在籍する学習者(生徒)の進路状況としては、殆どが高等教育機関(大学)進学希望を抱いていることが指摘できます。実は、本校入学直後から充分時間をかけて実施する「履修指導」そのものが、学習者(生徒)一人ひとりの進路指導の始まりと言えるものです。教育課程(カリキュラム)上に配されている一つひとつの科目を、自身の将来像を見据えながらどう選択していくのか、そうした将来の自己を実現するための科目履修そのものが、学習者(生徒)一人ひとりの進路指導となっているわけです。換言すれば、入学して直ぐ自分自身の〈進路〉を考え始め、科目選択する際の詳細で的確な履修指導そのものの在り方に、最早一人ひとりの「進学指導」が着実に開始されているわけです。そのため一人ひとりの学習者(生徒)は、自らの将来の自己実現を果たさんとして、本校の教育課程(カリキュラム)上に配されてある様々な自己探求のシステムを、自身の目的を鮮明化しつつ活用し始めます。
その中心に位置付けられている“柱”こそが、1年次で取り組む「テーマ学習T」2年次で課題と向き合う「テーマ学習U」であり、3年次には、そうした経年のテーマ学習の成果を集大成する「テーマ研究」であると言えます。入学後の1年次から、指導教諭の指導支援のもと、自らが設定した〈学習テーマ〉に誠実に向き合い、自らの力で課題を捉え、自らの研究を積み上げていく軌跡の内にこそ、時に厳しく、時に明確に自己と向き合いながらの〈自己探求〉そのものが形成されます。言わば「自分が何者か」「自分の個性とは何か」、そして「自分が自分の人生を可能な限り豊かに生きていくために何を為したらよいか」等の自問から始まり、苦しみながらも一人ひとりの「自己対峙」のプロセス裡に、自らの力で自らの将来を、“夢”を結び始めます。そうした経緯にあって常に〈自己の学び〉を意識し、自らが「自己の進路実現」を追究し続けるわけです。
そうした意味合いから、本校の〈テーマ学習T・U〉〈テーマ研究〉が高い評価を受け続けていることも事実です。毎年度7月期に、本校の多目的ホールを中心に実施される「テーマ研究発表会」は、卒業年次の学習者(生徒)全員が発表参加し、都合3ケ年の研究成果が提示されていて実に好ましい教育成果と評価することができます。卒業生の数だけある研究成果は、質量ともに高校生としてのレベルを凌ぐものが多く存在し、研究成果そのものを〈研究紀要〉として上梓し、後に続く者に確かに受け継がれています。常に〈自己〉から発し、確かに〈自己〉に回帰する、教育実践上の収斂と拡散が、一人ひとりの学習者(生徒)の未来を確かに形づくることのダイナミズム−それこそが、日常的に繰り返されるている本校の〈学び〉であることに、学習者(生徒)はもとより教職員も誇りを持ち続けています。
さらには、毎年度各主要大学から教授陣を招致して展開する「分野別進路説明会」や学習者(生徒)自らが志望大学に複数赴き、大学内で実施される“神奈総カレッジ・セミナー”、また自らの進路実現を果たした卒業生を招いて開催される「卒業生と語る会」等、学びの意義や各大学の教育方針や特色等を聞きつつ協議する様々な企画を設けています。学習者(生徒)一人ひとりの進路目的に応じて、実に多様な進路進学先に対応する詳細な情報を収集・管理したり加工したり、実にきめ細かな進路・進学指導を展開しているのも確かです。また外国の大学に進学し、自己の進路実現を追究する卒業生も少なくありません。
加えて、自己発見のためにプログラムされたものとして、他に体験重視型の、入学後実施される「宿泊オリエンテーション」、周到な事前調査・研究を経ての国内6ルートで展開される「研修旅行」、まる2日間英語だけで過ごす「イングリッシュ・デイキャンプ」、また翔鴎祭(文化祭)や「音楽系・舞台系発表会」など枚挙に暇がありません。本校では、様々に企画された催事そのものが“学び”として着実に位置づいています。それは、様々な企画が学習者(生徒)の主体性に裏打ちされていて、自分自身と明確に出会い、自己理解を深めると同時に他者との確かな出会いを重ねることによって、学習者(生徒)本来の進路が探求されると考えて止まないからです。列挙した行事は、所謂「学校行事」と呼称されますが、本校では、それらが真に一人ひとりの学習者(生徒)の〈学び〉に深く関わることを、また関わることで初めて真の“教育実践”と呼ぶことができるとする姿勢を容易に崩しません。
平成19年度の本校の大学進学状況は、学習者(生徒)一人ひとりの3ケ年の自己探求や学習成果の積み上げをもって、それぞれの大学進学を果たし得たと言えます。例えば横浜国立大学をはじめ、東京大学・東京外国語大学・お茶の水女子大学・東京芸術大学・筑波大学・東京工業大学や一橋大学など国公立大学に37名が勇躍進学を果たしました。同じく4年制私立大学には、早稲田大学・慶応大学・上智大学をはじめ、多摩美術大学・東京音楽大学・東京理科大学等々、延べ352名の進学者が輩出しています。また自身のライフ計画に基づいた専門学校進学が8名、留学・留学準備が2名など、個性の発現を追究しながら実に多様な進路進学を追究し、自らの将来に亘っての就業実現〈自己実現〉を果たさんと《第1志望進路・進学の実現》を着実に、そして旺盛に果たしています。
そうした進路・進学実現を含め本校のあるべきき姿(在り方)を模索すべく、創立12年目の一昨年度以来、敢えて「創立10年目の学校検証」という「学校目標」を掲げ、様々な評価を受けてきた本校の教育実践を、全校を挙げて検証しました。その中で、やはり学習者(生徒)や保護者の教育ニーズに的確に応えるべく、概ねの学習者(生徒)が大学進学を企図する本校にあって、標記の〈第1志望進路実現校〉たらんとする協議が度重ねて進められました。
今こそ、第1志望進路実現を果たすべく、そのために学習者(生徒)自らが取り組むべき課題は何かを追究しつつ、次代を担う若者が、自身の人生を丁寧に、自らの指でゆっくりとなぞるように「進むべき途(みち)」を探求することができる高等学校−発展的学力向上重点推進校−として、高らかに挙手したいと心の底から念願して止みません。
平成20年度は、こうして継続的に取り組みを重ねた「学校検証」と昨年度取り組んだ様々なトライアル(試行)を経て鮮明化された「学校教育課題」に果敢に取り組み、殊に昨年度の学校改革プロジェクト−(1)教育課程(カリキュラム)改訂 (2)教育交流連携 (3)研修旅行・国際交流 (4)特別講座−各プロジェクトの出した方向性のもと、改訂された【(1)入学選抜:重視する内容・選考基準の改訂】【(2)教育課程(カリキュラム)の改訂】【(3)教育計画(年間行事予定の改訂精選)】に基づき、“神奈総Second Phase(第2段階)”の歩み出し宣言の年度です。即ち「学校検証(平成18年度)」から「多様なトライアル教育実践(平成19年度)」を経て、神奈川総合高等学校が、創立13年を経て、着実に第2段階に踏み出した年度となるわけです。今そうした決意のもと、本校に学ぶ、一人ひとりの学習者(生徒)の個性値の高まりと人としての輝きのために、教育課題として鮮明化された領域(広義のカリキュラム)裡での様々な教育実践を躊躇なく、果敢に誠実に遂行していこうと、私たち教職員一同は考え続けています。
多くの時間をかける「履修指導」に始まり、様々に展開される教育プログラムに、はたまた教育実践システムの持つ稼動力に、確かな自信を抱きながら「一人ひとりの個性の伸長を図り、主体的に学び、国際社会の中で共に生き、共に育つ高い人格と心豊かな感性を備えた人間」の育成に、教職員一丸となって尚一層堅実な努力を重ねたい、と決意しています。
加えて、次年度以降、年ごとに提示される魅力ある〈神奈川県立神奈川総合高等学校像〉に尚一層ご着目いただきたいとと同時に、各年度提言される“〈学び〉の新システム”〈神奈総ラーニング・メソッド(神奈総Learning Method)〉に大きな期待を寄せて欲しいと考えています。
本校の学習者(生徒)の中には、教育課程(カリキュラム)上に設置されている芸術系、殊に美術系・音楽系・舞台表現系などの大学に進学希望を抱く学習者(生徒)が少なからず在籍しています。また報道カメラマンや新聞記者、外交官や大学等研究機関の研究員志望の学習者(生徒)も在籍し、総じてそうした“仕事(キャリア)”についての詳細を充分理解把握できずにいる状況が、少なからずあります。そうした学習者(生徒)を対象にして共々に“本物のキャリア”に触れる機会を得たいと、常々考えてきました。そう、“本物”に触れることで触発される感性や想像力(創造力)こそが、学習者(生徒)自身の「自己を創造する力」を旺盛に伸長させ得ることを期待しての企画です。
自己と真摯に向き合い、自己探求の方途を巡って試行錯誤する学習者(生徒)に、様々な領域での“本物”と出会うチャンスを与えたい。また、自身の人生の途上にて、自らの生命力をもって果敢なる挑戦を繰り返し、斯界での“自己実現”を懸命に図らんとする人生の先達に出会うことによって、自分自身の今できること、今やるべきことを少しでも明確化できれば−、との思いから昨年度様々なトライアル(試行)を重ねました。また重要な視点として、無意識に位置づいてしまいがちな「学校の閉鎖性」の弊害を意図して除去し、常に学校外部の教育力を学校内に導入する−換言すれば、本校の教育実践に有力な教育実践サポーターとしての支援を依頼することを重要なポイントに据えています。曰く、学校教育が「学校の力」だけで為されているとの私たち教職員の妄想と傲慢からの脱却と、一人ひとりの学習者(生徒)の生きた〈学び〉への飽くなき希求こそが、本校の学習者(生徒)の学習者(生徒)たる所以とも捉えて止まないからです。曰く〈知り得る力〉、〈自己を想像し創造する力〉の基盤整備であります。
その結果、招致した外部の“本物(エキスパート)”から、確かなメッセージを伝えられ、少なからずも感動や生きる意味を再確認した多くの学習者(生徒)たちの強いリクエストもあり、今年度から正式に課業時間内に位置付け、とりわけ3ケ年を費やして実践する〈テーマ研究〉の“テーマ”を設定する必要に迫られてある新入学年次生を主対象として本格実施する運びとなりました。換言すれば、〈テーマ研究〉はそのテーマをも一人ひとりの将来像に近接せねばならない、そうあるべきとの位置付けからです。
直接的な実施目的は“テーマ設定”の一助としてですが、先述しましたように、本来の目的は、自らの将来に大きな夢と希望を抱く本校生に対して、生きて、確かに自らが選択した“仕事(キャリア)”をとおして“自己”を実現している斯界の“本物”と出会うこと、そして学習者(生徒)自らが、自己の“本物”を改めて目指すことに尽きます。思えばテレビなどの情報伝達手段の普及と発達によって、私たちはより身近に各領域の“本物(エキスパート)”に間接的に触れることができるようになりましたが、その肉声や生の視線をもって“本物の学びや生き方のレクチャー”を受け、質疑をし協議に発展させることは、今でもなかなかかないません。本校の多目的ホールで、計画的定期的に外部の斯界のエキスパートをお招きして、直接的に“本物(エキスパート)”と相まみえること、その実践を重ねることで“一人ひとりの学習者(生徒)の世界観が大いに拡大されること”を深く期待しています。
昨年度はトライアル(試行)の年でしたので、担当された先生方一人ひとりがご苦労されていました。主として土曜日開催でトライアル(試行)したわけですが、本校生が部活動はもとより、学校外でも様々な取り組みに参加している関係から、次のコーナーで紹介する“プロフェッショナル・トーク”同様、その参加が思うようにならず、同時に多くの学習者(生徒)から開催日などについての工夫を求める強い要望が寄せられました。
さて、トライアル(試行)とは言え、昨年度本校“エキスパート・レクチャー”に招致した外部の“本物(エキスパート)”は、実に強力な支援者として登場してくださいました。一例を紹介しましょう。
例えば、北海道大学の〈環境問題〉の第1人者である、同大学大学院水産科学研究院 荒井 克俊 教授が『海の中を科学的にのぞいてみよう』とテーマし、約430人の本校学習者(生徒)を前にレクチャーされ大きな反響を呼ぶと同時に、多くの成果を挙げました。荒井教授は、北海道に7匹だけ生息し、絶滅が懸念されているミカドチョウザメの増殖への取り組みをパワーポイントを駆使して紹介され、ミカドチョウザメは数が少なく人工受精も期待できず、現在改めてベステルの精子を活用しての増殖手法等を研究中であることを披瀝。レクチャーの最後に、荒井教授は「北海道大学の水産分野での研究は世界一であり、興味関心のある生徒は是非北大に来たれ!」とのメッセージを残されました。聴講した学習者(生徒)の2年次生小林由紀さんは、「生物分野に興味関心があったけど、今日の広義は面白く、海の生物にも興味が湧いた。」と話してくれました。
【平成19年10月24日(水)朝日新聞】
また11月3日(祭)には東京工業大学の 伊東 利哉教授が『パズル的思考からの離散数学とコンピュータ・サイエンス』と題してレクチャーを展開されました。レクチャーでは、本物のキャリアに触れることで、自己を創造する力を身に付けて欲しいとの期待と願いが果たされました。伊東教授はレクチャーの中で、高校生時代の有意性を説かれ、“自分に正直に、謙虚に愚直に行動する”ことの重要性を語ると共に“好きなことは徹底的に愛すること”をメッセージとして発信してくれました。
当日は、本校が「高大教育交流連携協定」を結んでいる専修大学法学部の 岡田 好史准教授にもレクチャーを依頼し、『IT社会と刑事法−サイバー犯罪の刑事規制』とテーマして貴重な講義と協議が展開されました。法学部等への進路進学を考えている学習者(生徒)には、多くの〈学びの刺激〉があった様子で、レクチャー終了後の質疑・協議も盛り上がりました。単なる受け身のレクチャーではなく、必ず質疑の後に招致した外部エキスパートとの協議の時間があることが“エキスパート・レクチャー”を意義深いものとしています。
【平成19年11月3日(祭)神奈川新聞】
また本校では、芸術系−殊に身体表現系に進路進学を希望する学習者(生徒)が在籍していることから、昨年11月10日(土)には、世界的に活躍しているダンサー・振付家の伊東キム氏を招致して、伊東氏の〈日常の中の非日常性〉を舞台テーマに、変幻自在に肉体を変容させるダンスを通して独創的な舞踊世界への体験実感を果たしました。参加した約100名の学習者(生徒)は、改めて舞台上での表現の難しさと奥深さを体験し、尚一層のファイトを掻き立てていたのが印象的でした。
【平成19年11月11日(日)読売新聞】
| 1 | 目 的 | :将来にわたって“仕事(キャリア)”を通して着実に社会参加し、“仕事”を通して〈自己実現〉を果たすため、斯界の専門家(エキスパート)を招聘しレクチャーを受け同時に協議を深めることで、“仕事(キャリア)”への意志形成や自己教育課題を鮮明化゜すると共に、学習者(生徒)の自己省察と自己探求に資する。 |
| 2 | 会 場 | :本校多目的ホール |
| 3 | 講 師 | : |
| フィールド | 開催月日 | 招致講師名 | テ ー マ | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 人文社会科学 | 6/17(火) |
国文学者 金田一秀穂 |
『息づく言葉、物と物の名から』 −国語学入門と言葉の研究− |
6/24(火) |
ジェネラリスト・東京電力 竹内純子 |
『尾瀬から考える明日』 −地球環境を保全する− |
||
| 2 | 自然科学 | 7/14(月) |
広島大学大学院准教授 長沼毅 |
『宇宙生命の可能性』 −チュ-ブワームの生態に学ぶ− |
| 3 | 国際文化 | 10/28(火) |
元スウェーデン大使 妹尾正毅 |
『テーマ未定』 ※福山大学客員教授 |
| 4 | スポーツ生活科学 | 11/ 10(月) |
ロサンゼルスオリンピック金メダリスト(体操競技) 具志堅幸司 |
※出講予定・現在調整中 |
| 5 | 芸術 | 11/24(月) |
東京大学大学院教授 渡辺裕 |
※テーマについては現在調整中 ※美術芸術学教授 |
先述の“エキスパート・レクチャー”と共に、昨年度様々なトライアル(試行)の後本格実施に移行したキャリア・アップ講座のひとつとして〈プロフェッショナル・トーク〉があります。先の“エキスパート・レクチャー”が、様々なねらいから学校「外部の教育力導入」支援を仰いでいる点と異なり、本校の保護者による学校支援−即ち“パートナーズ”の会員の方々の登場をお願いしての開催実施です。
この講座は、概ね土曜日の半日4時間を有効活用して、本校の多目的ホールを活用して開催されます。具体的には、昨年度のトライアル(試行)をもとに、“保護者自身が語るキャリア(仕事)”をキーワードとして企画され、例えば医師、公認会計士、税理士、保育士、新聞記者やエンジニア等々、保護者自身が本校の学習者(生徒)に語りかけ、その“仕事”を選択した経緯から“仕事”の概要、自己啓発が要請された背景や今日的な課題までを語り、その後会場の本校生と協議を深める形で展開されます。
昨年度は、海外で活躍する美容師や広告ビジネスに従事する方々をはじめ、社会福祉士として最前線で活躍中の方、コンピュータ関連のキャリア形成を経て“シリコンバレー”で活躍した保護者の方々の“トーク”が展開され、実に有益なトークが展開され、学習者(生徒)に大きな反響を呼びました。
【平成19年11月3日(祭)神奈川新聞】
実は、私たち教職員は、教育に関連する話−言い換えれば、「教師」という職業については多少なりとも語ることができますが、他の“仕事(キャリア)”については深く理解把握していません。そうした教員が多くの学習者(生徒)に対して、多様な“仕事(キャリア)”を語ることができない点に着目して、保護者の力を借りて“仕事(キャリア)”について存分に語り、教育実践に参画していただこうとしたのがこの“トーク”で、〈保護者自身が語るキャリア〉をキーワードとして企画しました。この「プロフェッショナル・トーク」の企画は各フィールド担当教職員とフィールドに属する学習者(生徒)自身が企画し、実際の運営も全て学習者(生徒)の手に委ねられています。最も身近な〈職業人〉である保護者自身が学習者(生徒)に直に語りかけ、様々な“仕事(キャリア)”について共に考え、協議を重ねることによりキャリア理解を深めていくのが大きなねらいでもあります。
私たち教職員も、改めて“仕事(キャリア)”を謙虚に探求する姿勢を堅持すること、加えて一人ひとりの学習者(生徒)のポテンシャル(潜在的)な能力や資質に着眼しつつ、確かな“自己実現”を支援することの重要性をしっかり認識せねばならないと考えるのは畢竟私一人ではない、と考えています。それと同時に私たち教職員も保護者の方々も、現在、自らの人生を正視し、振り返りながら本校生一人ひとりにメッセージを送り続ける責任があると、私は常々考え続けています。
改めて、「学校」を創造し経営するのは教職員や教育委員会だけではなく、本校に学ぶ一人ひとりの学習者(生徒)は言うまでもなく、その保護者と言う“先達”にも、学校経営への参加責任があるように思われます。かつて我が国の何処の街にも“人としてのモデル”がいたように、また小さな街中の辻々にヒューマンなネットワークがあったように、生き合う時間・空間が弾んで見えたように、それらが消えかかっているならば単純に取り戻し再生すればよいと考えています。
それと言うのも、かつて“学校”は、様々な人々が寄り合う確かな〈場所空間〉であった筈でしたから。
| 1 | 目 的 | :将来にわたって“仕事(キャリア)”を通して着実に社会参加し、“仕事”を通して〈自己実現〉を果たすため、職業人としての保護者の語る“仕事(キャリア)”に向き合い、キャリア・トークを受けると共に協議を深めることで、“仕事(キャリア)”への意志形成や自己教育課題を把握し、学習者(生徒)の自己省察と自己探求に資する。 |
| 2 | 講 師 | :本校に在籍する学習者(生徒)の保護者 |
| フィールド | 開催月日 | 保護者講師 | テーマ | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 人文社会科学 | 7/12(土) 人文・社会科学 フィールド |
静岡文化芸術大学 文化政策学部教授 森 俊 太 氏 創価大学非常勤講師 モルガンティ・マルチュラさん |
『大学で社会学を教える』 −日米の大学比較− 『翻訳・通訳の仕事(キャリア)』 ※在日サンマリノ大使館文化担当官他 |
| 2 | 自然科学 国際文化 芸術 他 |
10/11(土) 自然科学F 他 |
星野 和哉 氏 菅原 伸治 氏 岡村 孝治郎氏 |
『医療機器の開発』 『医薬品開発と統計学』 『理学療法士の仕事』 |
昨年度の様々なトライアル(試行)の中に「学校モニタリング制度」がありました。他校にない学校経営のシステムとして、昨年度通年でトライアル(試行)したものです。学校に関する意見がなかなか届かない、教育実践に考え方や意見を寄せたい、諸々の教育活動に実際に参加し「学校」と共に神奈総の教育を考えてみたい、など保護者の方々の率直な意見表明を得ながら、“学校創造の参画者”としての「モニター」を委嘱してのトライアル(試行)でした。
その結果、得がたい意見を多々頂くことができた一方、充分な学校情報を得られずに判断されたり、逡巡したりしている傾向性があることも判明しました。
モニターは広く公募し、「(1)授業モニター」「(2)行事モニター」「(3)学校経営モニター」として、それぞれの領域に於ける教育活動を実際に見てとり、意見をお寄せいただきます。またモニターから寄せられた意見を本校の教育実践に反映させると共に、より一層学習者(生徒)を主人公とした〈学校づくり〉に邁進したいと考えて止みません。また本校では、随時の保護者等による授業参観を位置付けています。何時でもごく自然に参観できる「授業」が展開されていますが、なかなか保護者の方々が参加できないご事情もあり、年2回実施される「学級懇談会」での意見受容も試みながら、このシステム構築を図った経緯があります。
トライアル(試行)でのモニタリングでは、様々な意見が表明され今年度(平成20年度)の教育実践に反映することができました。学校経営そのものにも厳しく、かつ有意義な意見が得られました。校長の学校経営に対する率直な指摘なども伺えて大きな成果が認められ、本年は、在籍学習者(生徒)の各中学校の校長先生などにもご委嘱させて頂くなど、拡大しながら本格実施しています。
また、そうしたトライアル(試行)の素地から、“学校評価”に係る文部科学省の研究指定領域で、「かなそう協議会」が発足した経緯があります。「かなそう協議会」とは、保護者・学習者(生徒)・教職員が相集って、一定の本校に関するテーマに基づいて協議し意見交換等をする会議のことで、今後の“神奈総”をどうするのか、今を学ぶ学習者(生徒)の在り方はこれでよいのか、等々実に真摯で率直な意見が交わされ、まさに学校創造に関する三位一体の協業協力態勢が垣間見られると共に、今後の発展に大いに期待を寄せて頂きたいと思います。
この「かなそう協議会」は年間2回開催され、今年度第1回は7月19日(土)午前本校会議室で、白熱した協議を背景に開催されました。ある意味での〈モニター会議(総会)〉として、大いに期待しています。また「かなそう協議会」のスーパーバイザーとして、東京大学名誉教授で教育法学者・教育学者である浦野東洋一(うらの・とよかず)氏をお招きし、様々なご助言や指導を頂いています。
“外部の教育力”を存分に導入しながら、学習者(生徒)ともども、新しい“神奈総SECOND FASE(第2段階)”に歩みだしていることをご認知ください。
| 1 | 資格 |
本校パートナーズ会員・学校評議員・地域県民・中学校校長 他 |
|---|---|---|
| 2 | 内容 |
(1)【授業モニター】実践されている授業を参観し、意見提示等をします。 (2)【行事モニター】多彩な学校行事を参観し、意見提示等をします。 (3)【学校経営モニター】学校経営上の課題等を通して、意見提示をします。 |
| 3 | 参加 |
学校の「公募要項」に従い、担当する領域でモニター活動を展開します。 |
| 4 | その他 |
モニタリング用紙を用いて、意見内容を記し、学校長に直接提示します。 |
様々な個性が在籍する本校では、昨年度のトライアル(試行)として標記の「学校メンター制度」に取り組みました。在籍学習者(生徒)の一人ひとりが、単位制高等学校に学ぶ際に直面するであろう学習に関する課題の解決や相談、また進路探求の支援等に資するためのシステム・アップです。
例えば、本校の重要な教育実践として位置づいている〈テーマ学習TU〉そして〈テーマ研究〉が、自らテーマを設定し、自らが研究課題へ挑む学習試練であることを鑑み、テーマ研究指導教諭以外にもう一人の支援者(メンター)が存在するシステムとしても理解して欲しい観点です。本校の学習者(生徒)は、こうした〈テーマ研究〉を深めながら自己探求の方途として位置づけ、自己の将来像に近接していくわけですが、もう一人の支援者(メンター)の存在は不可欠なほど重要性を増すものと確信しています。また所謂学年進行制の高等学校とは異なり、学校内での居場所がなかなか定まらない学習者(生徒)の心的な支援者として、“メンター(支援者)”の存在は重要性を極めるものと捉えています。
この“メンター(支援者)”の担当者は、先生方はもとより、必要に応じて、校長をはじめ事務長や事務職員も担当者になりますし、特に新入生を対象としたメンタリングの研究を、[生徒成長支援グループ]が継続して取り組んでいます。HR担任、部活動顧問以外に、学習者(生徒)の指名に従って登録された“メンター(支援者)”が登場することで、一人ひとりの学習者(生徒)が、より一層本校への帰属意識を高め、〈学び〉への確実な深まりと誠実な自己啓発が形成され、よりよい〈自己実現〉を効果的に果たすであろうことを心から念願して止みません。
本校には、在籍する668名の学習者(生徒)の数、即ち「668の時間割」が存在しています。本来ですと通学に必要な「制服」も不必要ですし、学校指定の体操用ウエアもありません。細かな「校則」も特にありませんが、教育に資する「学則」は存在しています。また、先に述べました〈教育目標〉、〈教育方針〉は明在しますし、年度毎に校長が定める「学校目標」は、本校の方向性を見定めるものとして、毎年度堅実に内外に提示されます。
縷々(るる)述べてきましたが、本校で最も重要な“〈学び〉の精神(スピリッツ)”としては、自己の責任で〈自己の学び〉を深め続ける強靱な意志と他人に迷惑をかけないことが、殊更大切です。既述しましたとおり、本校には様々な経験をし、人としての在り方や生き方を模索する学習者(生徒)が一緒に勉強しています。まさに「668の時間割」によって668名の学校生活パターンが生じ、それぞれがそれぞれの人権や人格を尊重しながら、一人ひとりの自己を実現しなければなりません。人としての生きるマナーや人間としての優しさを、常に追求しながら学校生活を形成して欲しいと念願しています。
学校では単位制高等学校として週1度のホームルーム活動が設定されていて、諸連絡や行事の話し合いなどをします。また他にガイダンス・ルームとカウンセリング・ルームがあり、カウンセラーが細やかな対応に当たっています。またご案内のとおり、校舎は10階建ての現代的な明るい建物で、冷暖房完備です。障害のある学習者(生徒)用のトイレも完備され、ごく普通の在籍生徒として自然に迎え入れられます。また、教育課程(カリキュラム)上の200を数える各科目の、学習に対応する専門の学習室(※教室)やトレーニングルームも備えられています。その他、ほぼ500名を収容できる多目的ホール、LL学習室、スタジオはもとより、コンピュータ学習室・福祉総合学習室等、また個別の音楽練習室、茶室、食堂、ラウンジ、テニスコート、温水プールなどの最新の設備が整っています。こうした施設・設備等、学習環境は、まさにあなたのための施設設備であり、あなた自身のための〈学び〉の環境です。−是非、ご活用ください。
本校に学ぶ学習者(生徒)が、こうした施設・設備を活用しきることで、また活用しつつ確かな自己実現を果たすための〈教育課程(カリキュラム)〉を学校として常に検証することで、次代を着実に担う人として成長を遂げてくれることを心から願っています。人が人として信頼し合い、互いを認め合うことが重要な要素であると同時に、一人ひとりの学習者(生徒)が自らを常に振り返りつつ、自らの可能性を秘めながら《自恃の心持ち(※自分自身を容易に諦めず、自分自身を頼みにする心)》を高らかに堅持しながら、学習者(生徒)の“個性値”を伸長させることができる環境づくりを尚一層推進していきたいと考えています。
最後に、学習者(生徒)の“学び”の有効なメンター(支援者)としての、本校保護者会“パートナーズ”の一端を紹介しましょう。
「パートナーズ」とは、他の高等学校で一般的に呼称されているPTAと言えるものですが、本校では創立当初からその名を“パートナーズ”と呼び合い様々な活動を継続的に展開しています。先ほどメンター(支援者)と言いましたが、その活動主旨は違うことなく、一人ひとりの学習者(生徒)の学習環境整備等の確実な支援に置かれ、実に様々で個性的な支援も展開しています。
また、学習者(生徒)の“学び”への支援と共に、パートナーズ会員相互が「神奈総」をその“舞台”として、学校とのパートナーシップに則りながら、様々なボランティア・ファミリーを構成しています。4月当初の土曜日には、そのボランティア登録や諸活動のため約200名以上の保護者の方々が学校に集結して、当該年度の活動の緒につきます。先述した〈学校モニタリング・システム〉の隠れたエネルギーは、まさにそうした〈パートナー・シップ〉の賜と捉えています。
今から2年ほど前になりますが、平成18年5月17日に、中国遼寧省大連市の教育視察団(劉文健団長他13名)が、外国語教育の先進県たる本県で、殊に中国語学習を推進しているとの視点から、本校を訪問しました。当日は、主として、実際に中国語を第2外国語として学習している本校の授業を視察参観したり、また中国語を学習している学習者(生徒)とのランチ・ミーティングを実施したり、教職員との多様な交流を含め成果ある教育視察を実現することができました。
本校で実際に中国語を学習し、パートナー校教育交流にも臨もうとしている学習者(生徒)は、中国語辞典を片手にしながらのコミュニケーションを弾ませ、生きた語学研修ともなって、実に大きな成果を伴う教育視察が展開されました。またこの学校訪問記事が新聞紙上にも紹介され、記事にあるように、今、北東アジアに熱心に着目している若者[学習者(生徒)]が現実に本校に、少なからず在籍している事実に、訪問団の方々の驚きの声を聞いたのはとりわけ私自身だけではなかったと感得しています。
先述しましたように、今年5月、上海に位置づいて、永い歴史と伝統を堅持する「復旦大学」「上海外国語大学」「華東師範大学」の3大学から、本校の卒業年次生に対しての〈推薦入学〉の枠が正式に示されました。内容は、本校の優秀な卒業予定者に対して、それぞれの大学に学校長推薦で入学生を受け入れる、との内容でした。そして在学4年間の学費は全額免除とのこと、現在丁寧な選考を積み重ねています。こうした提携情報を受けたことを契機に、2年ほど前本校を訪問した 劉 文健団長以下13名の教育視察団との意見交換や交流そのものを、我知らず想起していました。その時も、「教育」に関する双方の意見交換をしましたが、その意見として、高等学校で学び習得した[語学]を活かしながら、なぜ双方の国が責任を持って北東アジアの若者の教育の可能性を広げることができないのか、またごく自然に同時代を生きる“地球市民”としての若者の教育がプログラムできないのか、さらには、戦後60年を経過する現在、政治や過去の歴史などを共に乗り越える教育の実践を図るべきだ、などの意見交換ができたことを鮮明に覚えていて、充実した時間を過ごしたことを想起します。
その際、訪問団団長の劉 文健氏が、一幅の書を心からの訪問記念として本校に寄贈してくれました。
生きた“学び”をこそ次代を担う学習者(生徒)に、と強く念願することで、教育実践の真価が問われる時代性を捉えて止まない本校は、訪日教育視察団が本校にもたらした一幅の書を大切に額装し、本館エレベーター・ホールに掲示しました。その書に認められた言葉は、次のようなもので、まさに本校「神奈川県立神奈川総合高等学校」を象徴するものであると自負しています。
書家は著名な中国の書家で愛新覚羅毓歌(あいしんかくら・いくか)。額装以後学習者(生徒)の間で評判を博しています。その言葉の意味するところは、
「母なる海は、如何なる川の流れ入る水とて拒まず、滔々と受け入れ納めて身じろがす、今も、悠久の自然の在るが儘にたゆとうて憚らない風情を示して止まない。」、
の意と伺いました。
如何なる国の、如何なる人間も、地球市民として「生きる権利」を有していることは最早言うまでもありませんが、この認められた一幅の書そのものが本校、「神奈川県立神奈川総合高等学校」の神髄を表して違(たが)わないという、確かな一念があります。
本校は、いずれの学習者(生徒)も、〈学び〉の堅固な意志と人としての人権を擁護するスピリッツを堅持する人間として尊重し、共に生き共に学ぶことを大切にしようと考え続けています。本校の「教育目標」に示されてあるのは、そうしたスピリッツそのものであると捉えて止みません。
振り返れば、人や自分へのたおやかな優しさが実に大切なものであること、臆面もなく、また素直な気持ちで人間を愛し続ける意志が、生きる上での重要なファクターであること、学び続けることで自らの“個性値”を伸長させることが、実は「真の自己実現」を果たすための貴重なステップであることなどに思いを寄せながら、本校は、今年度も、一人ひとりの学習者(生徒)と真っ直ぐ向き合いながら、そうしたことを共に考え続けていきたいと明確に意志しています。
今年度の“神奈総”は、先述したように様々な学校改革を背景として、《SECOND PHASE(第2段階)》へその歩みを着実に踏み出しました。新しい学校像の創造に向けて力強く前進です。
そうした意味から、在籍学習者(生徒)の皆さんはもとより、卒業生の皆さんに対しても、今年度の新たなメッセージとして、ここに、
「時代を生きる、ひとりの“地球市民”としての自らを鍛えよ!」
と明確に発信して止みません。
様々な思いを乗せて、また、一人ひとりの学習者の夢と希望を刻みながら一歩ずつ着実に歩を進める本校は、世界を訪ねて止まない大きな客船のイメージを描きながら、「明日を願う心のあれば 地球は我等のフィールドとなる」「夢をつなぐ空と思えば はばたく力は我にみなぎる」、と校歌に謳われてあるように、日々〈進化〉します。そして一人ひとりの学習者(生徒)を乗せながら、海の蒼さと天空の青をも遠く見続けながら、またそれぞれの目的地に彼らを確実に運びながら、今年度も、真の“学び”を追究し続けるとともに、常に〈新しい知の創造〉を目指すことを、ここに、学習者(生徒)共々声高らかに宣します。
| 学校名 | 神奈川県立神奈川総合高等学校 |
|---|---|
| 郵便番号 | 221−0812 |
| 住所 | 神奈川県横浜市神奈川区平川町19−2 |
| 電話 | 045(491)2000 |
| FAX | 045(491)3190 |
| URL | http://www.kanagawasohgoh-h.pen-kanagawa.ed.jp |